「令和」に思う、聖徳太子の秘密

こんにちわ柏木です。

歴史の話をしようよシリーズの今日は第2回、
聖徳太子の秘密を話したいと思います。

平成もあと何日ですか、今日入れて4日ですね。
4月の1日に、次の元号が「令和」と発表され、
んーまた「和」なんだなと、

私は昭和の生まれなので、これで
昭和、平成、そして令和の3つの時代を生きることになりました。

令和という元号を聞いた時に、
または「和」かと、思った人は
歴史通?だと思います。
日本通かも、笑
日本文化通?かもしれませんが、とにかくそんなふうに思いました。

「和」ですわ、

日本人はとにかく「和」が、好きなんですよ。
大きな和と書いて大和(ヤマト)ですよね。

じゃ「和」 とは、一体、何なんだと、

日本人が大切にしている「和」とは、どういうことなのか、
それを説明するのに、聖徳太子が必要なわけです。

日本は法治国家なので、憲法があります。
憲法というのは、国の法律の根幹となるもので、
お役人や、公務員や、政治家が、
憲法に則って政治を行う、行政を行う、法律を作る。

そういう国の根幹となるものが、憲法ですよね。

その、
日本国憲法の第1条は、「天皇の地位・国民主権」です。
天皇は日本国の象徴で、主権の存する国民の総意に基づくとあります。
我が国の主権は国民にあるって、それが第1条。

じゃ、
明治に作られた大日本帝国憲法第1条は何かと言うと
天皇です。
大日本帝国は万世一系の天皇が統治する。で、
これが大日本帝国憲法の第1条。
憲法っていうのは、一番大事なことを
一番最初(第一条)に書くっていうのが、
そういう風になってると思うんですけど、
さて憲法というのは

いつからあるのか、
日本の歴史の中で、「憲法」というものが
初めて出現したのはいつなのか?
あなたはもう、ご存知だと思いますが、そうです。
聖徳太子が制定したと言われている17条の憲法

17条の憲法は西暦でと604年ということなので、
世界史のなかでもかなり古い憲法ですね。

聖徳太子が制定したと言われる、17条からなる憲法は、
政(まつりごと)を行う人は、これもとに判断していきなさいという、
決まりごとを、17条にわたって説いています。

この17条の憲法が日本人の考え方、
日本人の宗教観の基礎となっていると思われ、
非常に興味深いです。
さてその、17条憲法のもっとも大事な、第1条とは何でしょうか?

それが「和」です。
「一に曰く、和を以て貴しと為し忤(さか)ふること無きを宗とせよ。」

そうなんです。
いちばん大事なのは、天皇でも、仏教でも、神様でもなく、
「和」なんですね。

で、具体的に「和」とは何かと言うと、
「忤(さか)ふること無きを宗とせよ」とは、争うなということです。

で、これには続きがあって、この後が大事なんですが、
「人皆党(たむら)有り、また達(さと)れる者は少なし。
或いは君父(くんぷ)に順(したがわ)ず、乍(また)隣里(りんり)に違う。
然れども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、
事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。
何事か成らざらん。」

と、言っています。
つまり、
「上も下も、睦まじく話し合えば、何事も達成する」
かなわない夢はない。と、言ってます。

「話し合い至上主義」これこそが「和」なんです。

世の中の諍いごとは全て、話し合いで解決しろって言ってるんですよ。
争ってはいけない。それが日本人の心なんです。

どうですかねこれ、いい悪いじゃなくて私が言いたいのは、
日本人の根幹にあるのは「和」の精神なんですね、
聖徳太子の17条の憲法が制定された時、
すでに和の精神は日本中に浸透していたっていうことなんです。

そして、17条の憲法は、
二に曰く、篤く三宝を敬へ(仏、法、僧のこと)
三に曰く、詔を承りては必ず謹め(天皇に逆らうな)
と、続き最後が

十七に曰く、夫れ事独り断むべからず。必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふべし。

つまり、何事も独りで決めるな、話し合えと言って結んでます。
最後にダメ押しで「話し合え!!喧嘩するなと」。
それぐらいこのことは大事。なんですね。

アメリカのメジャーリーガーとかが、日本のプロ野球でプレーすると、
アメリカとは違うと言います。

日本人の野球とベースボールは明らかに違うって言います。

ベースボールでは選手はそれぞれ個人なんです。
個人としてプレーします。
だから送りバントとか、スクイズとか、作戦的にはあまりない。
日本の野球は、チームプレーなんで、
とにかつチームが勝つためなら、個人は犠牲になる。
送りバント=犠打 です。

だからたまに、メジャーリーガーが日本に来て、
神のお告げがあったから帰るみたいな、
事件のような事故のようなことが起こるわけです。
やりにくいんです。日本の組織って。

よく考えてみてください。日本の社会っていうところ、
争うの嫌いですよね。
カルロスゴーンさんが、なんであんなことになっちゃったかと言うと、
やっぱり「和」を乱したからじゃないんですかね。

織田信長が、なんで本能寺で殺されたのかと言うと、
これまた「和」を乱したからです。多分。

日本では、独断専横は嫌われます。
話し合い至上主義だから、
だから議論下手だし、戦争もしたくない。

そもそも、優しい国民なんです。
もちろんいい面と、悪い面、あります。

いい面は、とにかく争いがおこりにくい。
かつては、選挙せずに話し合いで総理を決めていた時期もありました。

悪い面としては、
だから政治的には「弱い」ってことです。
政治には時として、独断や、力ある人が引っ張っていく、
そういう面が必要です。
反対勢力は排除するとかね。
そういうのは、みんな苦手でしょ。
会社とか、組織においてもそうですね。
とにかく、強い力を持ちすぎると嫌われます。

最近は、総理を選ぶ際には、
必ず選挙が行われますし、
強いリーダーも生まれてきてて、
日本も少しづつ、必然的に変わってきてるなと、
感じてました。

それで、「令和」という元号を聞いた時に、
また「和」か、思った次第なんですね。

日本人は、つくづく「和」が好きなんだなーと。

さて、聖徳太子の秘密はこれで終わりではなく、
実はもっと、すごい秘密があるんですけど
聞きたいですかね?

 

 

※写真は聖徳太子ゆかりのお寺、奈良の信貴山です。

 

 

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